ご連絡有難うございます。 送信頂きました内容はすみやかに精査しコンテンツに反映致します。 引き続きマンガペディアをよろしくお願い致します。. 殺人犯の松沢良子が刑務所で産んだ子供は、殺した男の子供だった。それは、未だ消すことのできない殺した男への恨みをはらす対象を、存在させるための行為だった。良子の心の底を見抜いた刑務所内医の早川は、良子の手の届かないところへ子供を遠ざける。松沢の出所日が間近に迫った日、すでに退官していた早川が松沢に面会に来る。 エピソード「ガラスの靴ははかない」. 海辺の旅館で働く節は、初めて金を貰って客をとった。その男性は、節が愛していた外村という男性で、節が通っていた定時制高校の教師だった。節がこの海辺の町に来て10年間暮らして来たのは、彼を忘れるためだった。外村は旅館に3日間滞在したが、彼女には気づかなかった。節は別れ際、彼との唯一のつながりだったある物を見せるのだった。 エピソード「海の時間」. 女子少年院の教官、 野崎洋平 は、仮出所した菊島あけみからの便りが途絶えた事に、一抹の不安を覚えていた。あけみは、洋平が受け持った院生の中で、最も哀しい人生を送って来た少女だった。ある日、反抗的だったあけみは脱走。その時、体を張って暴力団事務所からあけみを連れ帰った洋平を信じるようになり、あけみは更生したのだ。あけみを探しに川崎を訪れた洋平だが、同姓同名の風俗嬢も、あけみとは別人だった。気落ちした洋平はラーメン屋に入るが、店を切り盛りする若い夫婦の会話を耳にし、思わず息を呑む。 エピソード「教官の雨」. 子沢山の家に生まれた太地は、鬼土焼の創始者である先生に引き取られ、やがてその家の娘、絹江と恋に落ちる。太一は土に対して純粋すぎるが故、先生と衝突するようになるのだが、ほどなく先生は病死する。残された絹江も、土に没頭する太一に寂しさを感じ始め、自分を殺して土にしてくれと懇願する。 エピソード「ひび割れた土」. 赤岸源助は警官を二人殺害した死刑囚だった。拘置所の看守だった 谷口五郎 は、死刑執行直前の源助から、娘のかほるの姿を見て来てほしいと頼まれる。後日、無実の男を処刑したのではないかとの葛藤を抱え、五郎はかほるを引き取った下河地恵介が住む八阪町を訪れる。五郎は事前に、源助逮捕の決め手となる証言をした老人の伊達徳次郎から、下河地を目撃したという供述を得ていたのだった。 エピソード「谷口五郎の退官」. 脱走を繰り返してきた 鈴木平吉 の仮釈放が迫り、彼を担当した刑事は、なぜ彼が他人の罪をかぶり、時効成立まで服役したかを問いに来た。平吉は、刑務所の15年間が自分の人生の中で一番自由だったと、静かに語り始める。平吉は、間違って生まれた郭 くるわ の子で、人間扱いされない日々を過ごして来た。しかし、30歳の時に出会った長沼文子と一瞬でお互いをわかり合う経験をし、3日間夫婦として過ごした。だが、文子は何者かに殺害される。平吉は、文子を殺したのが自分でなければ切なすぎるという思いで、時効までがんばったというのだ。 エピソード「黒の牧歌」. 塩見良夫は、世の中の人間はすべて金のために動くと、身をもって知っていた。だが、資金援助と引き換えに結婚した取引先の娘、塩見夏子はあまりにも美しく、醜い自分を愛している筈がないと、疑心暗鬼になっていく。ある日、夏子は家を出て、学生時代の登山仲間の南条と暮らし始めた。偽名を使い、南条をガイドに雇った良夫は、夏子のいる山小屋を目指すのだが、良夫が南条を殺そうとした瞬間、知らせ石が転がり、岩崩れが起きる。 エピソード「暗い傾斜」. 田舎の映画スタジオで暮らしながら、台本を書いている小畑のもとに、初めて顔を見る娘の恵子が訪れた。彼女は、自分が現在の父親と母親の幸江から生まれるはずのない血液型である事を知って非行に走り、女子少年院で自殺未遂を起こしたのだ。恵子の強い要望で身元引受人となった小畑だが、捨て鉢な態度を取る恵子を、一組の男女の愛から生まれた事を誇れないのは人間のクズだと、殴ってしまう。 エピソード「遠い抱擁」. 刑事の 片田良夫 は張り込み中に「ハハキトク」の知らせを受けたが、犯人逮捕まで現場を離れず、母親に思いを巡らせる。女手一つで彼を育ててくれた片田の母は、いつも明るかったが、たった一度だけ悲しい顔を見せた事がある。それは、仕事仲間から手に入れた東京オリンピックの開会式のチケットが、ダフ屋による偽のチケットであると、入場を断られた時の事だった。 エピソード「あの日川を渡って」. 自分の助教授昇進を決議する教授会の結果を待っている大学講師の大山は、女性講師の水野が有利だという途中経過を、奥田教授から聞かされる。大学に留まる事がいかに大変かを見てきた大山は、奥田教授と男女の関係を結んでいた。駐車場の車を移動してほしいとの連絡を受けた大山は、不注意から男性に接触。その男性は、転んだ拍子に頭を打って死亡してしまう。男性を自分の車に隠した大山だったが、奥田教授からの呼び出しで、助教授昇格を告げられる。 エピソード「象牙の罠」. 終電近い電車の中にガソリンを撒いて放火する事件が起きる。犯人の手がかりは全くなかった。警察の面目は丸つぶれで、捜査員たちの焦燥は頂点に。そんな中、刑事の 片田良夫 は、この放火事件の唯一の生き残り「マンジュウ爺さん」から犯人を聞き出そうとする。しかし「マンジュウ爺さん」は、その目の前で何が起きようと、何の関心も持たないような廃人同然の人物だった。犯人に関する有用な証言は得られなかったが、片田は、彼が「マンジュウ爺さん」と呼ばれるようになったある重要な事実を摑み、放火事件の真相に迫る。 エピソード「消えた国」. はじめは酒浸りのはじめの父に働かされ、学校に行かせてもらえなかった。そんなはじめの父を説得しようと、家を訪れた小学校教師の佐藤純子は、はじめの父に乱暴されそうになる。既に父親の暴力で朦朧としていたはじめは、斧で頭を割られて死んでいる父親の死体を見つけ、自分がやったと錯覚する。その夜、伊勢湾台風が到来し、はじめの父は家もろとも流される。時が過ぎ、純子の庇護のもと、医者となったはじめは自分が育った村に診療に訪れた。そんな中、工事中に白骨死体が発見され、検屍したはじめは偽りの報告をする。それを知った純子は、はじめの前で、いい加減に私を許してほしいと泣くのだった。 エピソード「流された記憶 前編・後編 」. 新米の刑務官、田村は、収容者の村上優子にからかわれ、衝突を繰り返していた。そんな優子の服役態度は、出所間近ながら悪化していた。ある日、優子は田村を名指しした願箋 相談申込書 を提出。夫と子供が許してくれるなら、出所する3日前の夜11時に、紙ヒコーキを投げ入れてほしい、と手紙を書いたという優子の話が、田村の頭から離れなかった。 エピソード「白い返事 メッセージ 」. 営業成績がトップの会社員、谷村健一は、妻が出産する1週間前に休暇を取り、一人旅に出た。父親の谷村健造の骨を引き取りに来てほしいという絵葉書を、健一は10年前に受け取っていた。だらしのない父親を嫌悪していた健一は、差出人が女性だという事もあり、あえて引き取りに行かなかったのだ。絵葉書の住所を訪ねた健一は、渡辺富子の娘、恵子から、富子が健造を殺してしまったという衝撃の事実を知らされる。 エピソード「海のある風景」. 能の安西流宗家、安西泰雄から、内弟子の吉岡洋子を殺害した犯人が弟子の中にいると、私立探偵の松本源助は犯人探しを依頼される。泰雄から参考にと渡された能の「定家」という物語からヒントを得た源助は、洋子の恋人で、現在行方不明の川島次郎の捜索願を警察に依頼する、と泰雄に告げる。さらに源助は、生きながらに枯れた人間などいないと、泰雄に詰め寄るのだった。 エピソード「老木の舞」. ブランドバッグ欲しさに、大学生最後の春休みに託児所でアルバイトする事にした友子は、ある日、自分が帰ったあとの託児所で、熱があった2歳の良夫が亡くなった事を知る。彼の死に相当なショックを受けた友子は、当初は無関係を装ってはいたが、やがて、自分なりの責任の取り方を模索し、良夫の母親でホステスの石川君子に会いに出かける。 エピソード「春の惑い」. 新宿駅付近の連れ込みホテルでコールガールの新井千恵が絞殺死体となり発見された。北海道出身の彼女は、故郷に帰りたくても帰れない事情があった。刑事の 片田良夫 と岡村は犯人を追うが、ほどなく山崎浩が自首して来た。彼も北海道で姉弟二人で耐え忍んで生きてきた人物だった。上京した浩は、苦しい生活の中、不幸な行き違いが原因で事件を起こしてしまったのだ。だが、そんな浩を待ち受けていたのは、皮肉な運命のいたずらだった。 エピソード「片隅」. 覚醒剤に溺れた過去を持つ岩波由紀子は、理解のある夫の岩波隆夫と結婚し、自然豊かな郊外に越して来た。ある日、由紀子は牛乳配達の男性と顔を近づけて話しているところを、噂好きの巡査の妻、田所房子に見られてしまう。漠然とした不安から、房子と距離を縮める由紀子だったが、彼女の誘いを断ればひどい状況に陥るとの恐怖に苛まれる。そんな中、房子に誘われたジョギングで、妄想が加速した由紀子は、房子を川に突き落としてしまう。 エピソード「腐葉の森」. 見合い結婚が決まった岡村美智子は、愛していた既婚男性への未練を断ち切れず、苦しんでいた。そんな時、父親で刑事の岡村一平から旅行に誘われる。30年前、張り込み中だった父親は、道ならぬ恋に苦しみ、その恋は悲痛な形で終わりを告げる。旅先の旅館の女将から、その話を聞いた美智子は、父親の心中を察するのだった。 エピソード「埋火」. 新聞社で社会部記者のエースだった前田は、田舎の通信部に配属になる。やる気をなくした前田だったが、火災で高齢の夫婦が亡くなるという事件が起こり、両親を介護していた28歳の女性にスクープの匂いを嗅ぎつける。面会謝絶の彼女から強引に自白を引き出し、記事にした前田だったが、女性は自殺。周囲から責められる中、前田の妻が産気づき、彼が病院に駆けつけると、意外な人達が彼を待っていた。 エピソード「左遷」. 出所を控えた受刑者の大塚まゆみは、医務室の落合駿介からスイミングのコーチの仕事を紹介される。かつてまゆみは水泳選手として、モスクワオリンピックで期待を一身に集めていたが、その重圧から逃れようとして妊娠。だが、コーチと恋人からいいくるめられ、まゆみは堕胎する。まゆみのタイムは程なく回復したが、そんな中、日本のモスクワオリンピック不参加が決まった。しかも、まゆみを待つと言っていた恋人の噓が発覚し、彼を刺したまゆみは刑務所に入ったのだった。 エピソード「さかな」. 人々から忘れられたような駅で、悲し気な女性は4日ものあいだ誰かを待っていた。その女性から、昨日で運行が休止した「高原三号」に乗りたいと言われた順二は、彼女を待合室に泊まらせる。のちに順二は彼女が横領犯だと知るが、警察に対し、女性が昨日「高原三号」に乗ったと咄嗟に噓をつく。順二から事情を聞いた順二の姉、理恵は男にだまされた女性に同情し、「高原三号」を本当に走らせてあげたらいいと提案する。 エピソード「夏の跡」. S県で「つくわ村病」が再び発生した。町の診療所の医者、佐田は、東都医大の助手だった頃、独自に「つくわ村病」の調査をしていたが、築岡教授の方針にそぐわず、大学を追われる。それからも佐田は、つくわ村に移り住んで研究を続けたが、役人に医事法規違反だと研究を阻まれる。以降、彼は職場を転々とし、今の診療所に落ち着いたのだ。ある日、佐田のもとを、再発した「つくわ村病」の拡大防止に協力してほしいと築岡が訪れる。築岡は佐田に、恥を忍んで、10年前に発生した「つくわ村病」は、築岡が東南アジアから取り寄せたサルが原因だったと打ち明ける。 エピソード「遠い唸り」. サナエ・マルホーランドは、35年振りに日本の地を踏んだ。サナエの相手をするよう父親に頼まれた栗原清美は、サナエについてよい事は聞かされておらず、そっけない態度を取る。清美の友人達も交えての食事の席で、サナエは15歳で子連れの娼婦になり、米兵と結婚してアメリカに行かざるを得なかった当時の状況を語るのだった。 エピソード「八月の空」. 台風の上陸と共に女子大学生が殺されるという連続殺人事件が発生した。捜査一課の刑事、 片田良夫 は、雑誌記者の久美との会話から、犯人はマスコミによる犯行記事が、自分の社会的評価だと錯覚しているのではないかと疑う。そして、ある雑誌で特集されている大学と、その後に殺された被害者の大学がすべて一致している事に気づく。これにより事件は早期解決するが、犯人の犯行動機は、あまりにも身勝手で稚拙なものだった。 エピソード「動機」. 悪徳金融業を営む冴木治美には、10年前に亡くなった夫の冴木とのあいだに順一という子供がいた。治美は16歳の時、父親の借金の肩代わりに冴木に売られて来たのだ。治美は鬼のような冴木を憎んでおり、発作をおこした冴木に薬を渡さなかった事から、冴木は死亡し、その後、治美は順一を施設に預けたのだ。ある日、闇の世界と通じている相沢という男に、治美はその過去を知られ、順一を誘拐される。 エピソード「掌の影」. 新幹線が開通したある北国で、北上県会銀行の行員が心中するという事件が起きた。男性は議員に対する収賄容疑のあった大村支店長であり、女性の戸田信子の首には吉川線 首を絞められた時ヒモをとろうとして、自分の首に手の爪で作った細い傷跡 があった。口封じで殺されたと睨んだ森脇透検事は捜査に乗り出す。検視をやり直し、男女が別々に死んでいたと判明するや否や、透は命を狙われる。その後、透は収賄の容疑で北上銀行の幹部全員を逮捕する。捜査は行き詰まりを見せるが、透は自分を轢き殺そうとした殺人未遂の容疑で、県会議員の太川源治を任意同行する。源治は透の親代わりとなって彼を育ててくれた人物だった。源治は増収賄の事実を自白後、透に裁いてほしかったとの遺書を残し、自殺する。 エピソード「腐敗 前編・後編 」. ある晩、タクシー運転手は一人の男性を乗せるが、追いかけて来た若い女性を振り切って発車した。その男は戸川啓一という一流商社「四谷商事」の専務で、タクシー運転手にとって因縁の相手でもあった。彼が「四谷商事」に入社した研修期間中に、戸川は老人を車で轢き殺し、彼に身代りを引き受けさせたのだ。翌日、愛人を殺害した容疑が戸川にかかり、タクシー運転手だけが戸川の無実を証明できる存在となる。過去の事件で自分を裏切った親友の安田に呼び出されたタクシー運転手は、苦い再会の時を過ごす。 エピソード「空白の走行」. 当時大学生だった弓子はフリーカメラマンの若林と組み、ビニ本のモデルをしていた。彼女は幼い頃から貧乏だったので、きらびやかな夢を持っていた。山岳写真が専門の若林は、いっしょにこの世界から足を洗って結婚しようと、弓子にプロポーズする。そんな矢先、若林は撮影中に、ヤクザに襲われた弓子を助け、傷害罪で捕まってしまう。若林に別れを告げた弓子だったが、3年経った今も、言葉とは裏腹に彼を待っていたのだ。 エピソード「砂時計」. 新宿歌舞伎町の水溜りで溺死した女性は、その界隈では「添い寝のノブちゃん」と呼ばれていた。だが彼女が掛けていた生命保険にはなぜか「小山あけみ」の名前が使用されており、私立探偵の乾真人は、弁護士の神崎智子とノブの生まれ故郷、琵琶湖へ向かう。そこでノブには戸籍がなかった事が判明するが、保険会社は本物の「小山あけみ」が夫と義理の息子に殺害されたとして、支払いを逃れられたと高笑い。契約時の生存調査がいい加減だったと憤った真人は、ノブを思い、街をさ迷う。泥酔した真人は水溜りに顔を突っ込み、その時はじめて、ノブの気持を理解するのだった。 エピソード「顔のない群れ 前編・後編 」. 妻のかなえが家を出て行くという日、会社員の吉沢の乗った電車が踏切事故に遭遇。自分の将来がかかっている会議を控えた吉沢は、必死で会社に向かおうとするが、そんな中、電話で上司に激しく叱責され、逆切れしてしまう。空しい生存競争に取り憑かれていた事に気づいた吉沢は、踏切事故で死んだ子供に花を供え、自分勝手な生き様を振り返るのだった。 エピソード「踏切り」. 町長選に立候補した大村順一は、この町の人間への復讐心を秘めていた。ぐったりしている新谷の伯父を過酷な選挙運動に追い立てるのも、昔、この町の新参者だった両親が、当時の選挙戦で酷い仕打ちを受けたからだった。病弱だった順一の父親は、新谷の伯父に選挙運動に無理やり参加させられた事が原因で死亡。さらに母親は選挙責任者にされ、選挙違反の罪を被せられたのだ。しかし新谷の伯父が危篤状態となり、順一の正気を疑った順一の妻は、ある決心をする。 エピソード「熱い砂」. 友禅染の図案師として将来を嘱望されていた加藤修は、高校生だった佐知子と恋に落ちた。ある日、ヤクザ風の男に佐知子が襲われ、修はその男を殺害してしまう。だが、金子というヤクザに助けられた事から、やがて二人の運命は狂い始める。東京でヤクザになってしまった修は、佐知子を愛するが故、彼女を突き放す。そんな中、下っ端ヤクザの責任を金子に取らされ、修は自首する。金子が若い女性に銃で撃たれて死亡したと刑事から聞いた修は、逃亡し、あだし野に向かう。 エピソード「あだしの 前編・後編 」. 家出して来た人妻を自分の部屋に滞在させているトラック運転手の黒は、お節介が止まらず、相棒の健太に注意される毎日を送っていた。今度は、ドライブインを作るという老夫婦が気になって、黒は声を掛ける。その後、警察にやっかいになった老夫婦を、黒は部屋に泊める事になる。老夫婦の夫は教師だったが、夢を持たない子供の多さに愕然とし、妻の夢だったドライブインを建てる事を思いついたのだ。長距離の仕事で家を空けた黒達は、帰りの運転中、老夫婦と人妻が大きな木を倒そうとしている姿を目撃する。 エピソード「挽歌」. 課長の石原は、派閥争いの余波を受け、課の縮小を命じられる。子会社へ出向させる候補となった小山は、家庭の事情でしばらく欠勤。その日から、石原は帽子をかぶってサングラスをかけた怪しい男につけまわされる。小山がその男の正体ではないかと疑う石原だったが、小山も参加した課の飲み会で、例の男が店に入って来た。男を追いかけた西田は、その正体が派閥争いに敗れた西田本部長だった事に愕然とする。 エピソード「真昼の漂流」. 何かに追われるように仕事をこなす俳優の緑川道夫は、精神的に余裕がなくなり、旧知の仲であるマネージャーの森山にも当たり散らしていた。森山にせっつかれ、道夫は夜遅くに初産の妻が入院する病院を訪れる。だが、赤ん坊は一声泣いて死んだのだった。帰ろうとした道夫は、その時、赤ん坊の泣き声を耳にする。それを機に、道夫は一瞬でも生きていた自分の子を思い、蝉の様に生き急ぐ必要はないと気づくのだった。 エピソード「冬の蝉」. 夏木麗子は父親の葬儀に顔を出すため、11年振りに実家に戻った。学生運動に身を投じていた麗子は、恋人の俊夫が麗子の母に追い詰められ、自殺した事を決して許してはいなかった。そんな麗子に、麗子の母は、麗子の父親が結婚前に聖橋から身を投げ、心中事件を起こしていた過去を告白する。さらに夏木家の女は、優秀な男を外から迎え入れて生き延びてきたと語るのだった。 エピソード「聖橋」. 新宿ゴールデン街に事務所を持つ弁護士の鶴橋は、訴訟社会、アメリカの現状に疑問を感じ、助教授の座を捨てた変わり種だった。そんな鶴橋は恩師の大川教授から紹介された仕事をフイにしてしまい、娘の京子との結婚を禁じられる。ある日、喫茶店の店員、みどりが鶴橋に、交通事故で亡くなった恋人の両親に子供を奪われたと泣きつく。まじめに働き、25時に幸福になろうと話していた夫婦の在り方に共感した鶴橋は、みどりと共に子供を取り返しにいくのだった。 エピソード「初雪25時」. 西北大学に通う宮田みち子は、大学の中で愛人バンクのような組織を作り、荒稼ぎしていた。みち子の母は日陰者で、そんな母親を見て育ったみち子は、世の中を憎む守銭奴になったのだ。そんな中、みち子は大学教授の鈴木章一に特別な感情を持っていた。入院していた母親を亡くし、独りぼっちになったみち子は、寂しさから章一の家に潜入、帰宅した章一に通報されてしまう。みち子は刑事から、章一の娘、鈴木恵美は、みち子の愛人バンクに登録させられ、自殺に至った事実を聞かされる。 エピソード「面影花」. 刑事の夫がひき逃げされ、妻の細川ゆかりは、犯人と思しき実業家の伊集院とその愛人の有田可奈子に近づくべく、彼らの行きつけのクラブのホステスとして働き始める。細川を愛してさえいなかったゆかりだが、それ故に彼の仇だけは取りたいと誓う。やがて、伊集院の愛人になったゆかりは、可奈子を倉庫に監禁。だが、可奈子はゆかりにシンパシーを感じ、自身の過去を赤裸々に告白。二人のあいだに友情が芽生える。その後、可奈子の証言により、伊集院は逮捕される。ゆかりは可奈子の罪を案じながら、彼女の息子、幹男がいる施設へと向かう。 エピソード「蜃気楼 前編・後編 」. ルポライターの富島周一は、幼い頃、父親代わりとなって自分を育ててくれた富島優次が放った銃声の悪夢に悩まされていた。優次は5年前、自ら命を断っており、その死に様が異様だった事からも、真実を追求するため、優次の故郷、北海道に向かう。優次の好きだった女性の戸倉雪江は、当時農家を直撃した冷害で身売りされており、数年後、警察官と子連れの売春婦として再会したという事が判明。写真に残された雪江の顔は、周一にそっくりだった。 エピソード「銃声」. 体外受精の権威である片岡教授は、患者の卵子を無断で実験に使用した事から、世間の非難を浴びた。しばらく身を隠していた片岡を訪ねた20年来の友人、松江は、故郷の町で人間的な生活を取り戻した片岡の姿に驚き、そして彼に感化されていく。 エピソード「窓」. 血気盛んなディスカウントショップの経営者、鳥居力に惚れこんだ「三富士銀行」のメガネをかけた支店長は、徹夜も辞さない勢いで、力の計画書の手直しに立ち会う。そんな中、女子大生番組に出演していた支店長の娘が暴漢に襲われるのだが、支店長は会議を続けようとする。力は、そんな支店長に、勘当するのは親の無責任だと意見する。そして、力はドロボウだった父親を見て育ったという過去を話し始めるのだった。 エピソード「原色の河」. テレビ局に勤めてワイドショーを担当する綾は、多忙を理由に息子の稔に向き合わず、恋人の藤本のプロポーズもないがしろにしていた。綾に合わせて生活していた藤本は、綾と別れ、見合いで結婚を決める。藤本に稔から学べと諭されていた綾は、休暇を取って親としての自覚を学ぶ。それを伝えるため綾は藤本に会いに行くが、そこで自分が一足遅かった事を悟るのだった。 エピソード「渦」.
前川 清 エピソード「ガラス紙」に登場する。肺の病気で工場を辞めた男性。自宅療養をしていたが亡くなった。意地の悪い姉に屋根裏で寝かされ、ひどい扱いを受けていた。前川純一の歳の離れた兄で、ガラス紙で精密機械の部品を研磨する仕事をしていたが、その粉塵で肺をやられてしまう。しかし死因は服毒死だったという事で、姉の策略により、木下悦子が逮捕される。. 塩見良夫は、世の中の人間はすべて金のために動くと、身をもって知っていた。だが、資金援助と引き換えに結婚した取引先の娘、塩見夏子はあまりにも美しく、醜い自分を愛している筈がないと、疑心暗鬼になっていく。ある日、夏子は家を出て、学生時代の登山仲間の南条と暮らし始めた。偽名を使い、南条をガイドに雇った良夫は、夏子のいる山小屋を目指すのだが、良夫が南条を殺そうとした瞬間、知らせ石が転がり、岩崩れが起きる。 エピソード「暗い傾斜」. 和子 エピソード「昼に近い午後」に登場する。1年間精神病院に入っていた女性。OLだった頃、典夫と付き合っていたが、彼が司法浪人生となったため、別れた。希望の条件をほぼクリアする相手と結婚するが、半年後、同居する事になった姑にいじめられ、数か月後に離婚。再び連れ子のいる典夫と暮らし始めた。しかし離婚のダメージで精神的に病んでおり、典夫を包丁で殺害してしまう。. 美雪 エピソード「路地」に登場する。16歳から6年間、花街で芸者をしている女性。自分のパトロンの社長に仕える秘書の中岡と恋に落ちる。卑屈で貧しく、いつかそこから抜け出そうとしている自分と似た目を持つ中岡と深い仲になるが、社長が二人の関係を掌握したうえで、楽しんでいる事も知っていた。源治名は「美代菊」。. 脱走を繰り返してきた 鈴木平吉 の仮釈放が迫り、彼を担当した刑事は、なぜ彼が他人の罪をかぶり、時効成立まで服役したかを問いに来た。平吉は、刑務所の15年間が自分の人生の中で一番自由だったと、静かに語り始める。平吉は、間違って生まれた郭 くるわ の子で、人間扱いされない日々を過ごして来た。しかし、30歳の時に出会った長沼文子と一瞬でお互いをわかり合う経験をし、3日間夫婦として過ごした。だが、文子は何者かに殺害される。平吉は、文子を殺したのが自分でなければ切なすぎるという思いで、時効までがんばったというのだ。 エピソード「黒の牧歌」. 内藤 エピソード「冬の遊園地」に登場する。殺し屋の男性。細身で口が大きく、鋭い目つきをしている。人間のクズだったと自認しているが、息子の事だけは大事に思っている。男だけは捨てたくないと、暴力団「本州組」の裏事情を暴露しないまま、ガン宣告を受けて闘病中に逃亡する。.
妻と取材者 二つの視点で
春江さん夫妻の例は、「社会的責任をそれぞれが全うしたうえでの、娯楽としての浮気」とも言えます。「妻容認の浮気」に対し、外部がとやかく言う筋合いは 私も28歳の時、先輩の紹介で伴侶を得ました。結婚生活は、充実していましたが、ふと我に返るとあなたのことが思い出されて、とても切なくなりました。 毎年 Please note that the park tour was filmed at various times between 20and lodges may have been upgraded during this time幸子 エピソード「よどみ川」に登場する。東京の女子大学を卒業して、大手の広告代理店に勤務する女性。不倫関係だった上司と別れ、帰郷。同じ高校だった男性の伝で市役所に就職し、観光課のチーフに抜擢される。東京と男に対する執着が強く、男を見返してやろうとパンフレットを作るが、大失敗してしまう。. 綾 エピソード「渦」に登場する。テレビ局に勤務し、ワイドショーを担当している女性。稔の母親でシングルマザー。交際している藤本からプロポーズされているが、多忙を理由に断っている。小さい時からわがままに育ったので、耐える事を知らない。. 身寄りのない子供達を引き取っていた溜造のもとで育った隆は、運送会社に出稼ぎに出た。溜造が亡くなり、子供達のために東京へ働きに出ていた一番年長の吉乃が、亡くなってしまったのだ。好人物である同僚の戸塚と仕事に励む中、隆は因縁の相手、赤瀬金一に巡り合う。赤瀬は教育評論家を自称し、子供達を自分が世話しているかのように偽り、テレビを利用して寄付金を横領した人物だった。 エピソード「草原」. 水沢は10年振りに学生時代の友人、江田耕平と再会。今は独身だという江田は、子供に嫉妬したせいで出社拒否になり、堕落した生活を送るようになったと語る。江田の言葉が気になっていた水沢もまた、似たような感情を抱く事もあったと気づく。江田の人生がすでに壊れていると知った水沢は、予定調和を約束された時代に甘んじていたが、自分の心が少し変化を求めているのを感じていた。 エピソード「改札口で」. xのdmでLINE追加を促してくる人 bot? は何が目的なのでしょうか. テニス経験者に質問です。テニス経験者じゃない方が答えても全然構いませんが。 私は、ファミレスでバイトしてた事がありました。そこで、業務中に皿を割ってしまいました。決して故意では、ありませんが。その時に店長から怒られて「物を大事にしろ!物を大事にできない人は、人を大事にできない!」と怒られました。 それだったら、ジョコビッチが試合中に故意にラケットを破壊してたけど、ジョコビッチも人を大事にできないって事なんですかね?あんなにもファンへの対応がいい人も。. 勉の母は、勉の父の療養のため地方都市に越して来た。勉の父は仕事ができるモーレツ社員だったが、会社に裏切られ、自殺未遂を図り、精神的ショックから言葉を発せなくなっていた。勉は忙しい父親に風船を膨らませてもらう事で、父子の空白を埋めようとしていたが、今の父親は風船も膨らませられないのだ。そんな中、勉の母は昼夜問わず働いていたが、家族で暮らせる幸せを感じていた。ある日、勉の父は勉に手渡された風船を放してしまい、怒った勉に突き飛ばされる。 エピソード「風船」. バイトをやめたのでLINEグループを抜けようと思っているのですが、下記の文章はおかしいですか? お疲れ様です。約1年間大変お世話になりました。 たくさんの経験を積むことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。. 藤田 エピソード「殻の中」に登場する。少しぽっちゃりした中年女性。町内会から派遣されて老人の世話をしている。頑固で自分の殻に閉じこもっている富岡卓に干渉するお節介な性格で、気は優しい。若い頃、寝たきりの母親を介護していたため、婚期を逃しており独身。. ミステリー作家の女性は、週に一度会う娘の言動を案じていたが、その噓に付き合っているだけでもいいと考えていた。だが、ある日、娘は次に会う約束をせずに帰ってしまう。取材旅行中も娘の事が頭からはなれない女性は、旅行を早めに切り上げ、いつもの公園で雨に濡れながら娘を待つのだった。 エピソード「横顔」. 久美 エピソード「動機」「朽ちかけた斜塔」に登場する。出版社に勤める雑誌記者の若い女性。雑誌の密着取材で片田良夫と行動を共にする事になる。現代において「社会的評価」を得る事が一番重要だと片田に説いた事がきっかけとなり、片田が犯人像に近づく事になる。片田の事件解決に対する熱意に徐々に惹かれていき、のちに片田と恋人関係になる。しかし、政・財・官界に暗躍する闇資金の実体を追っている際、殺害されたうえ、麻薬常習者で暴力団員の情婦だったという濡れ衣を着せられてしまう。本名が「渡辺久美」である事がエピソード「朽ちかけた斜塔」で明らかとなる。. 下沢 徳一郎 エピソード「輝きの中で」に登場する。弁護士の男性。自分が検事として担当した連続暴行殺人事件の犯人とされていた関岡が無実であると考えており、弁護士に転向。その後、関岡の弁護を買って出た、信念に満ちあふれている人物。生き方は他人と比べるものではなく、信念を持って生きればその人間の一生は輝いているとの考えの持ち主。一つ一つの小さな花が輝きを持ち、大きな美しい花に見える紫陽花を愛していた。. 三崎 エピソード「あきらめ」に登場する。谷矢の師匠だった男性。天野とは顔見知りであり、おそらくこれから作曲家として絶頂を迎える天野に、谷矢のように馬鹿になれと助言を与える。燃える時に燃えればこそ、人生にあきらめがつき、人は笑えるという考えの持ち主。. 竜一 エピソード「父」に登場する。戦後、商売で財を成した男性。戦争中、まだ少年だった頃にスパイの手伝いをさせられるために、竜一の父に東京からハバロフスクに呼び寄せられ、アムール川で軍艦や船舶の動きを調査していた。しかし自ら進んで二重スパイとなり、ロシア人の男性から毎日山でイチゴを採って売りさばく権利をもらった。その時に知り合ったナスターシャというロシア人女性と恋に落ちた。当時、母親は父親とは事実上別れており、別の男性と暮らしていたので、父親が自分を守ってくれないなら自分で自分を守るしかないという気持ちが強かった。. 清水 まりえ エピソード「川面」に登場する。ビリヤード屋で働く女性。かつては大女優だった。愛情に恵まれない生活を送っていたせいで、愛している人を失うのが恐くなり、育ての親でもあったプロデューサーの森川章一を殺害した。人間は生きているだけで十分だと、刑務所で生んだ息子と慎ましく暮らしている。. 中村 祐子 エピソード「夢の破片」に登場する。前科五犯という犯罪歴を持つ女性。年齢は25歳。事務所荒らしで捕まったが、犯罪を重ねてしまうに至った動機を、弁護士の岡司朗に尋ねられる。入院していた中学生の頃、病室から好きだった人を双眼鏡で見ていたが、その人が事務所荒らしをしていた事を話す。身寄りがなく、バーを経営する叔母が治療代を支払い、退院すると一生涯そのバーで働く約束をさせられていた。. 理沙 エピソード「まどろみ」に登場する。付属の幼稚園からエスカレーター式に大学まで進学した女性。恭平の仲間で、彼と体の関係を持っていた。恋愛関係にあった学者の卵に捨てられ、傷つく事に慣れていなかったせいで自棄自暴となり、知らない男性達に犯されて子供を身ごもってしまう。. 新村 照美 エピソード「皮」に登場する。大物代議士の娘。土屋庄一からゆすられていたと思われる若い女性。新村照美の様子がおかしいと心配した両親から松本源助が素行調査を頼まれた。土屋のワイシャツに照美の口紅が付着していた事から、一見なんの接点もないような土屋殺害の容疑者として、源助から疑われる。土屋を愛していたのではないかとの仮説を、源助につき付けられたのち、ホテルから投身自殺する。. 勉 エピソード「風船」に登場する。勉の母と勉の父の息子。父親が元気な頃から風船を膨らませてと頼むと父親が喜ぶのを知っており、仕事で忙しい父親とは風船でつながっているようなものだった。自殺未遂後に話せなくなった父親が、自分の渡した風船を手放してしまい、悲しい気持ちから思わず父親を突き飛ばしてしまう。. 池沢 善二 エピソード「午後のフットワーク」に登場する。30年前の強盗殺人事件の犯人として服役中、肺炎をこじらせて死亡した男性。当時フェザー級2位のボクサーで、リングネームは「ラッシュ池沢」。30年前、二人暮らしの母娘が殺害され、被害者の娘と付き合っており、さらに娘の胎内の子供が池沢善二の子ではなかった事から容疑をかけられた。試合に出してくれれば無罪という事がわかると担当刑事の藤井に訴え、ファイター常田との試合には勝つ。しかし、常田が自分に不利な証言をしたため、逮捕された。死ぬ前に藤井に送った手紙には、金と名誉のためだけではない、最高の試合だと思える戦いが一度でもできた事を感謝していると記していた。. 工事現場で働く男達の中で育った英悟は、自分が考えた以上に恵まれたコースを歩む事になり、今や大企業の課長となった。だが、春になり、無表情な新入社員の顔を見ると、自分があこがれていたあの男達の輝いた顔を思い出してしまうのだ。ある時、彼らの無表情な顔は、実は自分の顔だと、英悟は気づいてしまう。 エピソード「男達の顔」. ありがとう 0. 岡村 美智子 エピソード「埋火」「片隅」に登場する。刑事の岡村の娘。結婚を間近に控えた若い女性。父親の相棒の片田良夫とは面識がある。表面上は明るいが、妻子ある男性への未練をなかなか断ち切れず苦しんでいる中、父親が勧めた見合い相手と結婚する事が決まり、それに従う事こそがむなしい復讐のような気持ちだと感じている。母親の臨終の際にも仕事漬けだった父親にわだかまりを持っているものの、父親と旅行に行った事で、馴染みの宿の女将から父親の昔の話を聞き、意外な父親の一面を知る事になる。. 横田 エピソード「置き去り」に登場する。大手商社「伊勢崎商事」で山脇と同期のライバルだった男性。名古屋のパルプ専門会社に出向になった事をきっかけに、自分と同じく出向になった山脇と温泉旅行に行くほどなかよくなる。多忙を極めていた頃、お前なんか父親じゃないと食ってかかって来た息子に、首元に傷を付けられた痕がある。出向してから1年後に他界する。. 妊娠率について質問です。 私40、妻32才です、現在第二子を考えているのですが、セックス時のローションにベビーオイルを使うのは妊娠率が下がる要因になりえますか? 詳しい方教えていただけると助かります。. 松沢 良子 エピソード「ガラスの靴ははかない」に登場する。殺人罪で服役していた女性。出所時は30代。左目元にホクロがある。スナックで働いていた時、客として来ていた木村実と同棲するが、木村が態度を一変させた事から殺害に至った。初めて自分が好きになった男に裏切られた愛憎から、当初は生んだ子供も殺そうとしていたが、長い獄中生活で心境が変化する。. 私は逆で、既婚男性と不倫している独身女性です。 結論から言うと、その女性との結婚は絶対に辞めた方がいです。 そんな旦那を選んだ彼女にも必ず問題があります。そんな男にしか選ばれないような女です。彼女が自分のことを悪く言うわけないので分からないだけです。絶対に裏があります。. 秀美 エピソード「氷の林檎」に登場する。典雄の幼なじみの女性。ずっと典雄の事が好きだったが、娼婦となって札幌で典雄と再会。典雄が自分を脅していたヤクザを殺害したために、さらに精神的に追い込まれて生きる事が辛くなり、クリスマスイブの日、一人で自殺してしまう。. 刑事の夫がひき逃げされ、妻の細川ゆかりは、犯人と思しき実業家の伊集院とその愛人の有田可奈子に近づくべく、彼らの行きつけのクラブのホステスとして働き始める。細川を愛してさえいなかったゆかりだが、それ故に彼の仇だけは取りたいと誓う。やがて、伊集院の愛人になったゆかりは、可奈子を倉庫に監禁。だが、可奈子はゆかりにシンパシーを感じ、自身の過去を赤裸々に告白。二人のあいだに友情が芽生える。その後、可奈子の証言により、伊集院は逮捕される。ゆかりは可奈子の罪を案じながら、彼女の息子、幹男がいる施設へと向かう。 エピソード「蜃気楼 前編・後編 」. 水野 エピソード「午前十時の香り」に登場する。近江の秘書だった女性。近江の死後、西田の秘書となった。近江から愛されていたが、他人に対して同情や憐れみを持つような人間ではない彼が、なぜ西田に対して人間味のある面を見せたのかを疑問に思っていた。西田が近江のナルシシズムの犠牲者だと気づき、「近江商事」を去る決意を固める。. 父親が亡くなり、家の取り壊しを急いでいた母親のタヅ子に、凉子は叔母に関する意外な事実を聞かされる。病弱で臥せっている事が多かった叔母だが、起きている時は優雅な姿で花を活けていた。そんな叔母に凉子はあこがれを抱いていた。だが叔母は子供が生めないせいで離縁された過去があり、子供を持つダヅ子に陰で意地悪をしていたという。叔母はある時、凉子を使った嫌がらせをしたせいで、タヅ子から平手打ちを食らい、自殺したというのだ。 エピソード「あこがれ」. 新宿歌舞伎町の水溜りで溺死した女性は、その界隈では「添い寝のノブちゃん」と呼ばれていた。だが彼女が掛けていた生命保険にはなぜか「小山あけみ」の名前が使用されており、私立探偵の乾真人は、弁護士の神崎智子とノブの生まれ故郷、琵琶湖へ向かう。そこでノブには戸籍がなかった事が判明するが、保険会社は本物の「小山あけみ」が夫と義理の息子に殺害されたとして、支払いを逃れられたと高笑い。契約時の生存調査がいい加減だったと憤った真人は、ノブを思い、街をさ迷う。泥酔した真人は水溜りに顔を突っ込み、その時はじめて、ノブの気持を理解するのだった。 エピソード「顔のない群れ 前編・後編 」. 大川 容子 エピソード「紅い花」に登場する。宏平の妻。二人の子供がいる。不美人同士という訳ではないが、宏平の母親と仲がよく、宏平の母親の妹である叔母の実情を聞かされていた。. 田舎の映画スタジオで暮らしながら、台本を書いている小畑のもとに、初めて顔を見る娘の恵子が訪れた。彼女は、自分が現在の父親と母親の幸江から生まれるはずのない血液型である事を知って非行に走り、女子少年院で自殺未遂を起こしたのだ。恵子の強い要望で身元引受人となった小畑だが、捨て鉢な態度を取る恵子を、一組の男女の愛から生まれた事を誇れないのは人間のクズだと、殴ってしまう。 エピソード「遠い抱擁」. 黒 エピソード「挽歌」に登場する。トラック運転手の独身男性。健太の相棒。人一倍おせっかいな性格であり、困っている人を放っておけない。そのため、健太に借金ばかりしている。行き場のない人妻を自分の家に1か月滞在させている。健太には「黒ちゃん」と呼ばれている. 墓参団として樺太 サハリン を訪れた清一は、樺太で生き別れた我が子のユリへの誤解を解いてから死にたいと思っていた。ユリを安全に帰そうと、戸籍上で仮の結婚をさせたのが裏目に出て、引上げ船に乗る際に、ユリはソ連軍に連行されたのだった。結局、ユリに会えないまま、帰国しようとした清一は、ワーニャという少女から呼び止められる。 エピソード「海峡」.